読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

亜ヒャブログ

北関東・会社員・車いすユーザー・生活・考えたこと

懐古厨と闘う

生活 記憶

朝から隣の部署の人が油を売りに来て、「いやあ、今の映画は昔の映画に比べて薄っぺらいですね」と尤もらしく講釈を始めました。普段あまり映画を見ない上、折しもエクセルファイルと睨み合いをしていたので体よくお引き取りいただこうと思ったのですが、脳内に浮かんだ応答の候補が「この懐古厨めが」のみだったので、自分のボキャブラリーの貧しさを痛感しました。

実家にいた頃、きっかけは忘れましたが突然祖父が家にあったビデオデッキに苦言を呈し始め、「そもそも過去のできごとが再生されるような機械がある今の時代はおかしい」と機嫌を悪くし、家族に当たり散らしたことがありました。事あるごとに『今時の子ども・若者』なるものを目の敵にする大人が揃った家に育ち、且つビデオをはじめとした家電の操作を家庭内で最も得意としていた私は、自分の全てが否定されたようで非常に苦しい気持ちになりながら、黙って部屋の隅で祖父の機嫌が収まるのを待っていました。今なら「だったら自分が相撲中継で見ている取組のリプレイ映像が見られなくなってもいいのか」と言えるかしら。いつか帰省せざるをえない用事ができたときは仏壇に向かって言ってみようと思います。覚えていれば。

漫画などで一部懐古厨ぶる以外はできる限りアーリーアダプターでありたいものです。新しい物事を取り入れたおかげで車いすは軽く機能的になり、使いやすいエレベーターも増え、力仕事ができなくても代わりにパソコンによるデスクワークが生まれ、世界はつながりました。そしてアジアの国々からやってくる仕事を片付けて給料を手に入れ、揃えた『キルラキル』のBlu-rayを繰り返し見て「面白かったなあ」と感慨に浸るのです。